20XX年。ハルマゲドンにより「世」は滅び、善い人間だけが救われて、地上の楽園で永遠の命を約束された。それまで発展していた文明はそのままに、愛に生きる人々は産み栄え、やがて子らの中から、ふたたび反抗的な者が出てくる。千年王国の区切りに反逆者たちはふたたび滅ぼされ、完全に正しい者だけの世界が来ると預言されていた。千年王国、９７８年を数えたある日。ひとりの天使が息絶えた。天使の死を目撃したのは、ハル...

少し先の未来。ハッキングされたＡＩによって、街から人が消えた。たったひとり逃げ延びた女子高生ウニは、所有者のいないアンドロイド、テンと出会う。ウニは生き残るためにテンを利用しようとするが、命令に従わせるためには、亡くなった博士のパスワードが必要で……。使い慣れたＡＩに頼れなくなった人間と、命令をきく人間がいなくなったＡＩのお話。 ...

その島国には、ふたつの民族が暮らしていた。褐色の肌を持つ、支配層のテリ人。白い肌を持つ、奴隷のケルティス人。戴冠式で初めて民衆の前に姿をあらわしたテリ人の王は、ケルティス人よりも白い肌を持つ、アルビノだった。周りからうとまれて育った白き王は、戴冠の儀で、人びとが決して逆らうことのできない命令をくだす。それは、奴隷の解放宣言だった。混乱する国で、翻弄される３人の子ども。分断された国の行く末は。※ゆ...

王都から遠く、平原区の端にたたずむ職人の谷。そこに住まう鍛冶屋の息子、アメヌイは、父の意向により石工の弟子となる。彼は鍛冶職人になりたかった。人から奇異の目で見られることを何よりおそれた。妹のティと、彼女の面倒をみる奴隷のレンナンは、人目をはばからず笑っている。アメヌイが本当におそれたものは――。 ...

三億円の入ったかばん。ポジティブすぎるペンションオーナー。天狗になりそこねた映写。地上最強の女。シマウマを飼うアイス屋店員。役者はそろった。映画祭の準備は嬉々としてすすむ。※実話を基にしたでたらめ話※ ...

何を書くかは気分次第。いつ終わるのかも気分次第。まあ、いっか。適当に生きてても死にゃあしないし。 ...